“1 全国の交通事故発生状況
ドライバーにとって車を運転する上で気をつけなくてはいけないのが交通事故の問題です。交通事故が発生する免許停止・取り消しや補償の問題等様々な 問題が発生し、その処理には多くの時間と労力が必要となります。
交通事故というと一般のドライバーにはあまり馴染みが無いものですが、それは最近の交通事故の減少に起因するのかもしれません。
警察庁が発表している資料をもとに交通事故発生の推移を見てみたところ、
・ 発生件数は、平成16年の952709件をピークに年々減少し、平成25年は629021に減少している
・ 死者数は、昭和45年の16765人をピークに年々減少し、平成25年は、4373人まで減少している
という特徴がありました。
発生件数、死者数ともに減少しているという結果からも、交通事故自体は年々減少し、われわれが遭遇する比率が少なくなり、身近に感じる機会がすく
なって来ているといえるのかもしれません。
交通事故自体の減少は歓迎すべきことですが、事故に備えた知識というものは常に持っておくべきです。
2 交通事故の減少の要因
交通事故の現象の要因を少し考えて見ましたが、
・ 救急医療体制の充実
・ 衝突安全性能等車の性能の上昇
・ 若者の車離れ
・ ドライバーのマナーの向上
といったものが考えられるんではないでしょうか。
最近では、救命病院も各都道府県に多数設置され、医療技術の向上も伴い、事故に伴う負傷者の生存率も上昇しています。
また、自動車技術の進歩もすさまじく、スバルのアイサイトに代表されるような自動ブレーキ、自動追従といった性能を有した自動車の普及等も伴って交 通事故の減少が加速しているのではないでしょうか。
最近は若者の車離れという言葉もささやかれますが、昔のように暴走して走行する車も随分と見かけなくなり、車の普及率も向上して、ドライバーのマー そして、歩行者、自転車のマナーも徐々に向上してきてそれらの相乗効果によって交通事故が年々減少してきているものと考えられます。
これらの技術の進歩によって、ますます交通事故が減少する可能性はありますが、交通事故が起こった際には生身の人間が対応することなり、事故に備え てある程度の交通事故に関する知識を有しておくことも大事なことです。
3 交通事故が発生した時は弁護士に相談
交通事故が減少してきたとはいえ、やはり交通事故がゼロにはなっていません。交通事故が発生したら、民事、刑事、行政上の問題や被害者への損害賠償 等やるべきことは山積みとなり、自分ひとりではとても処理できないような様々な事柄を抱え込んでしまうことになります。
そんな時に自分自身で悩まず、法律のプロ、交通事故の処理にも長けた弁護士に依頼するとスムーズにトラブルを解決することが出来ます。
法律の専門家の立場から、弁護士であれば様々なアドバイスをしてくれることが可能ですし、これまでの経験上からとるべき最良の方策というものも導い てくれることも可能です。
弁護士というとなにか、大変な事件を起こしてしまったような印象を持ってしまうかもしれませんが、問題が大きくなる前の予防策として法律の専門家の アドバイスを受けているという気持ちで対応していけば、気持ちも楽になります。
一人で交通事故の処理をしていて、トラブルに巻き込まれるという場合もありますので、転ばぬ先の杖として、弁護士にお願いして、トラブル無く交通事 故の様々な問題を処理していくことが最良の方策です。
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